ゴルフ初心者にとってのクラブセッティングの始め方!自分の感性とクラブのマッチングが好スコアの鍵!

ゴルフのルールでは、ラウンドする際にバッグに入れることのできるクラブの本数は最大14本と決められています。この14本という規定内であればどのような組み合わせであってもそれはプレーヤーの自由です。

プロ選手ともなるとラウンドするコースに応じてクラブセッティングを慎重に考え、ベストな組み合わせで試合に臨むことが多々あります。

よく言われるこのクラブセッティングというのは、そのやり方によって結果的にグッドショットに繋がり、グッドスコアに繋がるということが少なくありません。では何故、クラブセッティングとグッドショット・グッドスコアが互いに影響し合うのか?

ここでは、特にゴルフ初心者の方に向けたクラブセッティングの考え方と重要性をお伝えし、ラウンドで自身の持つポテンシャルを有効に発揮するためのノウハウを解説したいと思います。

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クラブセッティングに必要な2つの基本的要素!

ゴルフは、数あるスポーツの中でも複数の道具を使い分けながらプレーをする他に類を見ないスポーツです。そのため、各クラブと自分の感性を合わせていくことが重要になります。

遅かれ早かれ、いろんな経緯で自分専用のゴルフクラブを持つことになると思いますが、初心者が自分にあった有効なクラブセッティングに向けて把握する基本的な要素が2つ存在します。

1つ目は自分の各クラブの飛距離を把握する

初心者としてマイクラブを所有した時点からそのクラブを使って練習を重ね、ラウンドを重ねてクラブと自分の感性をマッチングさせていくことが有効なクラブセッティングへのスタートとなります。

そのためにまず行なうべきは:

  • 練習において全てのクラブを一様に、繰り返しショットしてみる
  • 各クラブの大体の飛距離を一様に掴む

自分の飛距離を把握することはゴルフラウンドにおいてのクラブ選択で基本となる大事な要素となることを留め置きましょう。

自分の各クラブの飛距離が把握できると、各ショットにおいて打ちたい距離から、どのクラブを先ず基本として選択するべきかを容易にイメージすることができます。

このイメージが明確になれば、あとはボールの置かれた状況、風の強さや向き、またコースのレイアウト(打ち上げや打ち下ろし)を考慮したクラブ選択への応用がしやすくなります。

2つ目に不得手なクラブを把握する

ゴルフにおいて距離の把握がある程度できる過程で必ずわかってくることは、どうしてもうまく打てないクラブの存在です。

初心者のみならず、ショットが難しくなるゴルフクラブは大抵の場合、ロングアイアンにおいてその傾向が強くなります。

その特徴は

  • 飛距離のバラつきが極端に出る
  • 方向性が極端に定まらない
  • トップやダフリといったミスショットが高頻度に出る

これは、つまり不得手なクラブということになります。

練習で上手く打てないゴルフクラブをラウンドでいざ使うとなると

  • ミスショットのイメージが増幅
  • 余計な力みにつながる
  • 更なるミスを生んでしまう

という負の要素につながってしまいます。

この不得手なゴルフクラブの存在をしっかり自覚することも、初心者がクラブセッティングを行なう上で飛距離の把握同様、非常に大事な要素となりますのでしっかり留め置きましょう。

クラブセッティングに向けたシミュレーション

距離と不得手クラブをしっかり把握できたら、それらの要素を加味しながら、様々なホールの距離をシミュレーションして、使うクラブのセッティングを想定してみましょう。

私の場合はパターを入れて14本を基本セットとしています。

参考までにそのラインナップと飛距離設定は以下のとおりです:

クラブ 最大飛距離
 1W(ドライバー)  280ヤード
 3W(スプーン)  250ヤード
 7W  220ヤード
 4番アイアン  200ヤード
 5番アイアン  190ヤード
 6番アイアン  175ヤード
 7番アイアン  165ヤード
 8番アイアン  150ヤード
 9番アイアン  140ヤード
 PW  130ヤード
 P/S  110ヤード
56°  100ヤード
 SW(54°)  グリーン周りバンカーショット用

このクラブセッティングのベースは距離。無理なく様々な距離を網羅できるという点で考えたセッティングです。これにパターが入って14本としています。

例えば、このクラブセッティングをベースにしてシミュレーションを行なってみると:

380ヤードミドルホールの場合

特にこれといった障害のないシンプルなコース設定として

  • ティーショット:飛距離270ヤード(ドライバー使用)
  • セカンドショット:残り110ヤード(P/S使用)

2打目でパーオンすればあとはパッティングです。もしも、グリーンを外した場合は

  • 基本56°ウェッジでグリーンオン

という組み立てができます。

500ヤードロングホールの場合

こちらもシンプル設定のコースとして

  • ティーショット:飛距離270ヤード(ドライバー使用)
  • セカンドショット:残り230ヤード(3Wでグリーン狙いか9番アイアンで刻む)

9番アイアンで刻んだ場合は残り90ヤード

  • サードショット:56°ウェッジでグリーンオン

という組み立てが成り立ちます。

ショートホールの場合は基本、ワンオンを狙っていきますのでそのホールで設定された距離に応じたクラブ選択となりますね。

初心者の間は上記飛距離を出すのは厳しいと思いますが、心配はいりません。自分の飛距離に応じたシミュレーションを行えば全く問題なしです。

実際のラウンドでは更に

  • その日の天候
  • 風の向きや強さ
  • コースの環境(打ち上げや打ち下ろし、クリークやバンカーの配置など)

を加味しながら、その都度ベストなクラブ選択を行なっていくわけです。

このようにいろんな距離を想定してシミュレーションを行なうことで、使うであろうクラブが絞れて、より有効なクラブセッティングの完成に一歩近づくことになります。

不得手なクラブを打ちやすいクラブと交換する

クラブセッティングにおいては不得手なクラブは出来る限りセッティングから外すことを考えていきましょう。

14本までならゴルフバッグに入れおいてもよろしいですが、使うチャンスの無いクラブを入れておくよりは、不得手なクラブの本来の想定飛距離に変わる、自分にとって打ちやすいクラブをセッティングしておく方が良いことは明らかです。

私の場合も初心者の頃のセッティングは

  • 7Wではなく3番アイアンをセット
  • ウェッジ系はSWのみ

でした。

ところが、いくらゴルフに慣れてきても3番アイアンに対してどうしても苦手意識が抜けませんでした。実際にミスショットの頻度が高かったため、この不得手なクラブを凌駕するだけのクラブを探した結果、自分にとってすごく使いやすい、現在の「7W」に落ち着きました。

更に、ゴルフはグリーンに近づくほど、距離感の繊細さが要求されることから、よりバラエティーに富んだショット実現のために「P/S」と「56°」のウェッジ2本を追加セッティングしたという経緯があります。

いずれも長年お付き合いしたプロのアドバイスを参考にしながらですが(笑)。

初心者のうちからある程度クラブセッティングを意識した考え方をすることで、可能な限り苦手なショットを減らす方向へシフトしていくことが可能となります。

レベルが上がることでコースでの組み立て方も進化しますので、自分の技量に応じたクラブセッティングを常に心がけることが好スコアへの近道の一つとなるはずです。

この記事のまとめ

  • ゴルフバッグに入れるクラブは14本まで
  • クラブセッティングのために各クラブの飛距離の把握が必要
  • 不得手なクラブの把握がクラブセッティングの有効性を高める
  • ラウンドシミュレーションを行なうことが使用頻度の高いクラブ選定に有効
  • 不得手なクラブを得意クラブに交換することがプレーの質を高める

いかがだったでしょうか。ゴルフはメンタル面が大きく作用するスポーツでもあります。初心者がラウンドにおいて苦手なクラブを無理に使おうとすると、苦手なイメージを抱いたままのショットとなり、大きなミスショットにつながってしまいます。できるだけ得意クラブのラインナップで自分の感性にまっちしたクラブセッティングを実践し、好スコアにつなげていただければと思います。

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